ポケットの中にはカセットテープだけ

テープが切れるまで、好きなことを好きなだけ書き綴っていければと思ってます。

ナナシスと愛

愛とは何なんでしょうか?

愛とは受け皿のようにただ、受けるのを待っているだけ。 では、ありません。 羽生田イトも、七咲ニコルもみんな愛を与えているのです。 そして、与えられた人物はまた違う人物へと愛を与える。 そうやって世界は息づいていくんだと思います。

劇中でミトは愛なんて訳の分からないものいらないと言っていました。 愛とは形のないものです。 気付くのはとても難しいです。 「光」の歌詞にも『いつも愛はそれと知らず』と書いてあります。 セブンスは最後の最後でようやく愛を知りました。 そのセブンスを超えるように777☆Sは青空を超えて気付きました。 セブンスに気付けなかった事を何故777☆Sが気付けたのでしょうか? それは4.0でも語れた「他人だから手を伸ばせる」という答えに辿り着けたのではないでしょうか。

777☆Sの面々はナナスタで知り合い、ナナスタで交流をして行きます。 一方でセブンスの面々は幼い頃からずっと一緒で離れるという選択肢を取りづらいというものあったでしょが、セブンスにとってはその世界が全てだったのです。 セブンスの皆んなは同じ場所を見ているのです。

777☆Sの皆んなは同じ場所にいながらも、違う場所を見ています。

それは彼女の世界は外部とも繋がってるということであり、彼女達の世界はそこだけではないというのが強いのです。

セブンスの引いたレールが無ければ777☆Sが生まれることも無かったし、「希望」が生まれる事もなかったのです。 鳥かごのレストランは新しい「希望」を残して、次のシスターズへとバトンを渡したのです。

愛は、誰かの為に送るものであり 奇しくもハルカゼ〜You were here〜の 涙を流しながら誰かの背中を押すために に通ずるところがあります。

でも、愛は優しさとは違います。 守ることとも違います。 ただ、相手に送るだけなので得てすれば、それは自己満足と言われるのかもしれません。 時に残酷なまでに愛を受け入れてしまって、それを後悔するかもしれません。 でも、彼女達シスターズはそれを受け入れて 愛を認めて、前へ進んで行きます。 足掻くことを諦めません。

それは、きっと「最初の想い」に約束しているから どんなに辛くても、悲しくても、いつか笑える 日が来る。

ナナシスはそんな物語なのです。