ポケットの中にはカセットテープだけ

テープが切れるまで、好きなことを好きなだけ書き綴っていければと思ってます。

エンドゲーム感想 (超絶ネタバレ有)

アベンジャーズエンドゲーム
観てきました!

いや〜最高でしたね……
MCU(マーベルシネマティックユニバース)の11年が全て詰まってる映画でした。
11年間追いかけ続けた人のご褒美のような映画です。

MCUは膨大な作品が連なり交差していきます。
その全ての作品にはヒーローが登場し、戦ってきました。
時に愛する者から、守る為に闘い
時に仲間同士で譲れない正義の為に戦って来ました。


マーベル映画はヒーローは人として描いています。
人として悩み、苦しみ、それはヒーロー故の悩みだったり我々力持たざる者が共感する悩みだったり…
でも、ヒーローは決して諦めません。
その姿が人々に勇気を与え、今も昔もヒーローという存在は大きいモノなのです。


エンドゲームはそんなヒーロー達が「敗北」し、愛する人を失い、それでもチャンスはあるならそれに飛び乗る。
貪欲なまでに前向きなのです。

その中でもキャプテンアメリカとアイアンマンの対比が泣いてしまいます。

ティーブロジャースは、氷漬けにされて目覚めたら70年後、世界が変わってもキャプテンアメリカとして前に進むしか選択肢が残されていなかった。

一方でアイアンマン=トニースタークは
自分が作ったモノが誰かを不幸にしていると知り、正義の為とかではなく
誰かを守る為にスーツを着てアイアンマンとして戦ってきた。

そのアイアンマンが、エンドゲームでヒーローになれたのがもう…
「私がアイアンマンだ」のシーンは涙でぐちょぐちょになりましたよ。ええ、

そして!!私の推しの!!キャプテンアメリカことスティーブロジャース!!!
や、もうやばいんですよ……

何がやばいって、キャプテンアメリカとして前へ進まざるを得なかったキャップが、
ようやく、人並みの幸せをゲット出来たのが嬉しくて、嬉しくて……嬉しくて……





ずっとキャプテンアメリカとして、選択して指揮して選ぶことを選ばされていた。
そんな彼が、キャプテンアメリカというヘルメットを捨ててスティーブロジャーズとして生きることを「選んだ」っていうのが何よりも大切で、スティーブロジャーズがキャプテンアメリカとしての重み、重圧などからようやく解放された
作中でも、彼をスティーブと言う人は少ない


皆んなキャプテン、キャプテンアメリカと言う。
ティーブ自身もキャプテンアメリカの道を選び取ったんだからそれで良いと思っていた。


でも、僕達はスティーブロジャーズを
キャプテンアメリカの中に閉じ込めていて
本当の彼の本心を知る機会はほとんどなかったのでは、と。
確かに、彼は強い。
不屈の心で負けない。
それがキャプテンアメリカ
でも、それを皆が強要してキャプテンはスティーブに戻りにくくなったのでは?


唯一の安らぎは友のバッキーとの交流。
でも、そんなバッキーもIWで消えてしまい、今まで膝をつく事のなかったキャップがとうとう、膝をつく。


そこでキャプテンアメリカは、スティーブは後戻りが出来なくなってしまった。

ここで終わるなら、それで良い。
失ったものを取り戻す為ならこの命を投げ捨ててでも…
(その為の「whever it takes」)
そう、思っていた。
でも、過去へ遡ってペギーと会うとあの時の、スティーブだった頃の気持ちが蘇る。


ああ、そうか。そうだったのか…と。
トニーが死んでキャプテンはスティーブに戻る選択肢を取ったのかもしれない。

もしかしたら、元々考えていたのかもしれない。そこら辺は不明瞭だけど、でも確かにスティーブロジャーズはキャプテンアメリカを捨てて、自由になった。

キャプテンアメリカであることを選ばされてしまった。これからもそんな未来が待っている。
キャプテンアメリカは不屈、皆んなが望むキャプテンアメリカでなければならない。
影で苦労は絶えなかったと

それでも、やっとようやくスティーブは
「選べた」
キャプテンアメリカを捨て、スティーブロジャーズの人生を送るという事を。

それはとても勇気のいる決断。
でも、いつも誰かの為に何かの選択し、行動していたキャプテンが、今ようやく「自分」の為に選択し行動したっていうのが心の底から嬉しくて…嬉しくて……

氷漬けにされて起きたら何もかもが変わっていて驚いただろうに、愛した人の姿が変わって、先に逝って悲しかっただろうに
それでもキャプテンアメリカであろうとした彼は強い。
それと同時にそうせざるを得なかった。
キャプテンアメリカの道を選んだ以上
キャプテンアメリカでなければならないそう選択肢を最初から奪われている状態で泣くことも悲しむことも許されず
ただ前へ進む、負けない、諦めない不屈の心キャプテンアメリカになっていった


そんな彼も人並みの幸せを願っていたはず
それが今作でようやく、叶った
キャプテン、いやスティーブ貴方は良く頑張った。
キャプテンアメリカであることに頑張ってくれた。心からの感謝と祝福を!

ここで終わっておけば綺麗に終わるんですが、まだまだ言いたい事があるので
言わせていただきます。


エンドゲーム、ホント凄い作品なんですけど、
唯一納得出来ないっていうか
どうにか出来なかったって思うのがwhever it takes=何を犠牲にしても をその方法だけは選ばず最善策を選ん出たキャップ、トニー達がサノスとwhever it takesを選んで同じ土俵に立ってしまったこと。

何を犠牲にしてでも、のは駄目誰一人として死なせない選択肢を取っていたのに
結局はサノスの言ってる敗北は変えられない。

勝利する為には団結が必要不可欠だったんです。
結局は団結したけど、それは犠牲の上に成り立ってる勝利で、でもそれは勝利じゃなくて
過程を変えただけ結局サノス自体には勝てていない。
相手と同じwhever it takesの方法を取った以上それは免れないのは仕方ないけれど
犠牲の上に成り立ってるのは勝利とは言わないって言ってたじゃん…
言ってたじゃん……
いやー、辛い。
誰一人として死なない未来は無かったのか。
ハッピーエンドじゃなきゃダメってわけじゃ無かったけど
あそこで団結してまた戦うって言ってたキャップも少し意固地になってないか?と感じてしまった。
死は決して美化されていいものじゃない。
死は悲劇です。
それを忘れちゃいけない。

でも、それ以外は文句の付け所が無いぐらい素晴らしい作品で、
見せ方が上手いのなんのって、
最初ホークアイのシーン、その次指パッチンから二週間後、五年後〜とパンパンと流れて行くので三時間って長さが苦ではないんですよ。
絶望感も半端なくて、石が無くなってこれからどうしよう…と打ちひしがれて
五年の月日が流れるのもヒーロー達も観ているこちらも「ええ、これ勝てんの…」って不安感が襲って来ます。
でも、アントマンが戻ってきて希望が芽生えます。
希望と絶望のスパンが比較的いい感じに交代してくるので、画面に釘付けになります。

皆んな戻したと思ったら、サノスがタイムトラベルしてくる。
このサノスはガモーラを無くしていないのでIWのようなサノスではなく、悪役として徹底的に描かれています。
大軍が押し寄せ、キャップの盾が壊れ、
もう駄目だ…と思った瞬間
サムの声が聞こえて「onyour left=左から失礼」(WSの冒頭、キャップがサムを追い抜かすシーン)って言って
ああ、やっとサムがキャップに追い付いたんだなって思うと鳥肌と涙が止まらなくて……
そして!!皆んなも魔法陣グルグルしたやつで戻ってきて……
もう、分かってても涙が止まらないですよ!!!
そしてキャップが「アベンジャーズ!アッセンブル……」言うシーンなんてやばい過ぎませんー?!!?!
音楽も相まって最高です!!!!!
MCUの全てが、この数分間に詰まってて
ああ、MCU好きで良かったな…って思うのと同時に
これからのMCUはどうなるんだろう。
こんな名作を超える作品は現れるのだろうか? と不安に襲われましたが
でも、リアルタイムでずっと追いかけ続けて、ヒーローをずっと観続けられて本当幸せです。
辛い事があったらヒーロー達を思い出して、誰かの為に戦ったモノ達を思い出そうと思います。

ありがとうアベンジャーズ!!!
ありがとう!!!!!
3000回愛してる。